HERSYS(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム)とは?
厚生労働省では、保健所等の業務負担軽減及び保健所・都道府県・医療機関等をはじめとした関係者間の情報共有・把握の迅速化を図るため、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理システム(HER-SYS)を開発し、2020年5月末から運用しています。~厚労省HPより抜粋~
つまり、感染者に関する情報把握(全数把握とも言われています。)の為のシステムですね。
これで煽りを受けているのが、コロナを対応する医療機関。とある情報番組かニュースで拝見したのですが、入力する医師から80項目程度の入力項目がある事と、診療を行った当日に入力報告を行う必要がある為、診察時間終了後の処理を行い、翌日の深夜に業務が終了すると答えていました。
このシステムへの入力作業が、医療機関についてかなりの負担を強いていると。こういった声に併せて、今後は、入力項目を減らす等の業務軽減を岸田首相が名言しているのを見た記憶もありますが、この問題の本質は、ここではありません。
この問題の本質は、『行政の内部が、古すぎる組織構築と判断、改善意識の超絶な低さ』にあります。これについては、次の項目でお話しますね。
この問題から見える行政の怠慢
行政に対しての書類申請や、医療機関として請求業務を行った事がある方ならわかると思いますが、そもそものこの問題、行政サイドの怠慢や古すぎる体制問題が一般に垣間見えただけです。
どういう事かというと、行政は『やる必要が無い事』や『やっておいた方がいいかも?』みたいな事があっても、『他者にやらせるんだし、いいでしょ』といったノリで精査する事も無く押し付けてきて、『一般人がやるのが当り前でしょ』という押し付けを強いてくるのです。
※『強いてくる』と表現したのは、『嫌ならやらなければ良い』という姿勢が見えるからです。
例えば、今回のHERSYSを取り上げてみましょう。
患者さんの個人情報については保険証の情報から入力を行う為、それならば、国保や後期、健保といった保険運営をしている機関で入力or照合するシステムを組むだけで、個人情報入力に関しては、保険者番号と記号番号といった項目を入力するだけで完了する事となります。
また、その他項目についても、毎回個別に全員が異なるといった異常は起きうる可能性が限りなく低い為、選択項目による入力補助システムを組み込む事で、もっと作業の軽減が可能なはずでした。
しかし、運用開始から2年経過しても内容は変わらなかったのでしょう。もしかしたら、入力項目が増えたなんて事があったかも知れません。
さて、この項目で何故『行政の怠慢』といった表現をしたかという点ですが、行政が一般人に対して書類の提出を求める場合の書式等について、記入・入力する人の事を全く考えていないという点です。一般企業であれば、記入・入力するお客様の手間やミスを減らす為に、運用を開始した後でも変更を重ねていきますが、行政に関しては、自分達が欲しい情報や法律的な観点で必要と感じる事が無い限り、変更はしません。故に、『なんでこんな書式になってんの?』と不思議に思う書式が当たり前に多数出てきますし、手間過ぎる書類を用意します。
よって、行政の怠慢という表現を使いました。
HERSYSの入力項目について掘り下げ
実際のシステムを見た訳では無いので、事実と乖離する可能性もありますが、これまでの行政がやってきた事等から推察した内容でお話してみます。
運用開始から2年で問題がやっと表に出てきました。そして、この問題が出てきてから岸田首相が入力内容の見直し等を指示する事を公表しています。
行政あるあるですが、問題が社会化しないと改善を行う事が無いという事です。
2年もあって、項目の必要・不必要を精査する事も無く、それまでに出ていたであろう不満は押しつぶされていた証拠ですよね。
怠惰と言えば怠惰ですが、そもそもそういった事を全く意識しない行政の旧体制が一番害悪なのだと思います。自ら改善する事をしない、あるものを使うだけ。通常のまともな企業であれば、職場や業務の改善は行って当たり前ですが、行政にはそういった意識が無いのだと確信できる問題ですよね。
この問題を見るだけでも、こういった事が見えますので、記事にしてみました。