従業員目線で最低賃金を考える ~概要~
まず、最低限必要な事としては、これも基礎の基礎ではありますが、ここに書いておきます。
仕事とは何の為にするのか?ここがブレてしまうと、あっちこっちでネタとなっているブラック企業で働いても辞める事ができない社畜という位置で我慢してしまいます。
仕事をする理由としては、
1.自分や家族が生きていく為
2.夢や将来の為に貯金や投資をしたい為
3.将来の為に技術を磨きたい、スキル・資格を得たい、自己研鑽したい為
4.将来の為の人脈を築きたい
大きな目的としては、この位でしょうか?他にもあると思いますが、とりあえず、この程度で。
各個人で優先順位が異なるかと思いますが、これらの仕事をする理由に対する優先順位を付けておく事で、何か納得がいかない事があった場合に退職するかどうか、上長やその上役に交渉するのか、労基に訴えて対処するのか等々、トラブルがあった場合の対処を検討する事ができます。
これを考えておかない場合、例えば、『私がいなくなると仕事が回らなくなる』『私がいなくなると迷惑がかかる』等々の考える必要が無い理由で動けなくなります。
全てにおいて一番大事・大切な事は何ですか?自分、家族ですよね?
あなたが病気になってしまったらあなたは?家族は?どうなってしまいますか?
あなた自身よりも、あなたの家族よりも優先すべき仕事って何ですか?
病気だけでなく、例えば、お勤めの会社が違法行為に手を染めているとして、あなたはそこに居続ける事で将来は不安ではありませんか?家族に胸を張って、そんな仕事をしていると言えますか?
という事になります。
まず、ここを根幹に据えて頂き、その上で仕事を続ける為の条件を考える事となります。
それが待遇となります。
これらを考慮した上で考えるのが最低賃金です。
賃金に対する考え方
次に賃金(給与)に対する考え方を記しておきます。
働いた事のある方、労働経験の無い方それぞれいらっしゃると思いますが、まず、読み進めて頂き、知識として持っているかどうか、また、再認識する事で考え方が異なる事もありますので、どうぞお読み頂ければと思います。
賃金と給与は違うものとなりますので、まずそこから。
賃金・・・労働に対する対価(基本給や残業代等労働の対価)
給与・・・賃金に併せて手当等雇用主が被雇用者に支払う対価の全て
何が違うのか?と疑問に思う方もいると思いますが、労働日数や労働時間に対してや基本給相当が『賃金』となります。そこに対する住宅手当や通勤手当等の各種手当が含まれたものが『給与』となります。
ここまでだと『で?』となる方が多いと思いますが、これは最終的に大きな差になる場合があります。
賃金や給与に含まれる一部手当は、所得税計算に含まれます。また、手当の一部は、所得税計算には含まれず、また、社会保険料に含まれないものも存在します。
そして、基本給や時給に関しては、賃金の保証をする上で基になる数値になる為、休業補償等に影響があったりなどもします。
雇用者が従業員をどのように考えているのかというのは、総額のどれ位が賃金なのか、手当なのか、課税対象外手当なのか、どういった配分で計算されているのか、といった点を考慮すると色々見えてくるものです。
例えば、残業のほぼ無い会社で非課税手当が厚めに対応されている場合は、極力従業員の手残りを増やす為に考えられているものと思いますが、残業が多い会社でこのような配分だと、単に支払い額を減らしたいだけなのか、もしくは、売上に対する人件費割合が多く、節約しなければならないビジネスなのか、といった点です。
これらの事を考えながらで、会社は雇用する人に対して、どの様な思いで雇用しているのかが少しは見えてくると思います。
従業員目線で最低賃金を考える ~考え方~
ここまでの流れで読んで頂いたように、最低賃金とは様々な観点から考える必要があります。それは、お勤めの企業のビジネスモデル(売上の作り方や製造業・販売業その他)によって、必要経費も異なる為、かけられる人件費等は異なります。その為、そのビジネスモデルによる人件費率をどの様に各従業員に分配していくのかという計算になります。
細かく計算しようとすると、かなり大変な計算を強いられてしまいますので、簡単な考え方から。
まず、そのお仕事を始めるにあたり、どれ位の賃金や給与であれば入社した社員が続けていけるのか、もちろん、残業等も考慮した上で計算します。就業規則に手当等の規約もあると思いますので、そのあたりも考えます。
それらを考えた後に、社会保険料等会社が負担すべき金額を計算し、予算の枠内に収まるのかどうか、余力があるのであれば、どれ位の余力があるのか等を計算します。
これらの数値に関しては、会社であれば開示してもらえる企業がほとんどだと思います。逆に開示できない企業は、健全な運営ができていないという事でしょう。(企業としてマイナスな運営or役員等の一部が非常に大きな報酬(説明責任が果たせない)を得ている)
まず、ざっくりとした計算方法としてはこんな感じですが、会社の運営経費として様々な経費がかかりますので、もし、読者の方がお勤めの企業の賃金設定がおかしいと思う場合は、この後の章も参考にお読み頂いてから算出して交渉して頂く方がよろしいかと思います。
従業員目線で最低賃金を考える ~まとめ~
考えるべき所が多いのが最低賃金である事が、軽くご理解頂けたと思います。
最低賃金を上げろと声を上げても、その企業で運営がままならなくなる可能性もあります。必要な経費やその他諸々を勘案して、交渉する方が良いでしょう。賃金設定は、一度上げると下げる事が困難であり、また、下げる事があるとすれば、従業員が離れてしまう要因ともなります。
このブログを読んで交渉してみたいと思う方は、今一度、ご自身が得ている情報はどの程度あるのか、必要な情報が揃っているのか等々を考えてご準備下さい。